虫の知らせ体験
虫の知らせ。
ありますか?
私は、一度だけ不思議な体験をしたことがあります。
東京で某宗派の小さなお寺の住職をしていた方が、高齢を理由にお寺を後進に譲り、地元に戻り隠居生活をしていました。
あることがきっかけで、私は週に1回、このご老体の運転手を務めていました。
隠居生活とは程遠くとても忙しい方で、私はご自宅の合鍵を預けられており、何日も留守にする時は、たまにご自宅の祭壇にお香を焚くようにと言われておりました。
その日もいつもの様に祭壇に向かい、線香をあげて帰るはずでした。
しかし、玄関のドアをロックしようと鍵を挿したら、今度は抜けなくなってしまったのです。
ママレモンを拝借したりして20分ほど格闘しましたが全然抜けず、帰るに帰れなくなってしまったのです。
これは何かに引き止められているか?
と感じ、再び祭壇に座り少々妙な雰囲気を感じながら手を合わせていました。
お経も分からないので、ただただ手を合わせていただけです。
1時間ほどして、再び鍵に手を伸ばすと、今度はスッと抜けたのです。
翌日でした。ご老体の妹さんから電話を頂き、ご老体の臨終を知らされたのです。
実はご老体、今回は出張ではなく、私たちに内緒で入院加療中で、私が鍵と格闘する少し前に亡くなっていたのです。
これを虫の知らせと言わずしてなんと申しましょう!
ご老体の遺志により、葬儀はごくごく身近な者のみで行い、四十九日が済んだ後、2箇所に分けて散骨しました。
実は我が家の三女の名付け親でもあり、本当にお世話になったので、今でも年に1回、散骨場所にお参りに行っています。
もっともご老体曰く、骨に手を合わせたってなんの意味もない!手を合わせるなら仏壇だ!ということらしいのですが・・・。
この様に、不思議な体験をしている方は、私のまわりだけでも結構います。
葬儀社は家族が元気なうちに見学しておきましょう。
私は宗教とは無縁ですし、霊的なものも信じてはおりませんが、そんなものはまったくない!と断言する自信もございません・・・。
信じるかどうかは・・・
あ~な~た~しだ~い!
これがないと火葬できません。
自分だけで行動するのではなく、家族と話し合い、どのような葬儀を考えているかを家族全員に伝えておくと良いと思います。葬儀社の所在地も大事ですので確認を。